障害を持ちながら働くことについて 「定着支援の重要性」
皆さん、こんにちは!
段々気温も下がってきまして、秋らしい日が続いていますが、皆さん、風邪対策はばっちりでしょうか?
電車に乗っていても、せき込んでいる人を見かけるようになりました、、、
風邪には、気をつけたいですね!
さて、今回の記事のテーマは「定着支援」についてになります。
定着支援と言われても、『?』が浮かぶ人もいるかもしれませんが、ざっくり言いますと、定着支援というのは、仕事を続けていくためのサポートのことです。
りんくでは、障害をお持ちの方の就職のサポートをしていますが、大きく分けると「就職前訓練」「就活支援」「定着支援」という3つサポートを行っています。
「就職前訓練」は、就職する前の働く練習というイメージ。
「就活支援」は、就職活動をする際のサポート、求人選定や、面接練習や、書類作成、を行います。
そして、「定着支援」では、働いた先の企業や医療機関、関係機関と連携し、ご本人が長く働き続けれるように、サポートを行っています。
今回は、就職したあとの「定着支援」について話をしていきたいと思います!
りんくの「定着支援」はどのような内容か?
まず最初に、りんくではどのように「定着支援」を行っているかを説明したいと思います。
①就職が決定した際、まず企業・本人との話し合いを行います!
就職が決定したら、りんくのスタッフが企業へ訪問し、話し合いをします。
そこでは、今後の面談の頻度や企業訪問の頻度を決定していきます。
また、りんくでは訓練の一環で「自分取説」という自分の長所・短所・配慮事項・特性についてなどを説明する書類を作成しており、それを面絶時に企業に渡すのですが、それだけでは伝わりづらい部分や、不足している部分を、スタッフの方から説明します。
※「自分取説」の提出や障害についての説明は、障害を開示して就職した場合に限ります。
企業さんは、新しく人を雇う際に、やはりどういう人なのかを気にされます。どんな性格で、どんな障害で、どんなことができて、どんなことが苦手なのか、どんな配慮をしたらよいのか、などなど。
しかし、自分で自分のことを説明することが苦手という人も少なくありません。
そんなときには、スタッフが補足で説明をしたり、しっかりとフォローしていきます。
中には、「自分より自分のことを理解してくれて、会社に説明してもらえた」と言っていただけたこともありました!
②定期面談・企業訪問を継続
いざ、お仕事が始まったら、それで良しというわけではなく、りんくの目標は「長く働き続ける」ですので、サポートは継続します。
定期面談では、りんくに来ていただき、面談をします。そこでは、仕事の様子や、困りごとや、体調のことや、仕事以外でもいろいろな話をします。
例えば、企業に言いたいことやお願いしたいことがあるけど、自分から言いづらいという時なんかは、まずりんくのスタッフに言ってもらい、そのことを企業訪問の際に、りんくのスタッフから伝えるということもしています。
定着面談や、企業訪問の頻度については、本人または、企業の希望に応じて対応しています。
多い人だと週1回面談を行っている人もいます。
※クリック拡大できます。
③その他の支援方法
その他には、電話での相談を受けたり、体調を崩したなどの緊急の際には、急遽企業訪問をしたり、りんくでの面談を行うこともあります。
定着支援の重要性
まずは、下のデータを見ていただきたいと思います!
出典:『障害者の就業状況等に関する調査研究』 (2017年、JEED)
※クリックで拡大できます。
このデータは、障害を持ちながら働く方が、「定着支援」のサポートを使ったかどうかで、職場定着率が変わることを示しています。
データによると、就職して一年後に勤続している割合が、『定着支援がない場合は52.2%』『定着支援がある場合は70.3%』となっています。
20%以上差が開いていますよね!
これは結構大きい差だと思います。
100人雇ったとして、定着支援がないと一年後には半分は辞めちゃうわけですから。
データから見ても、「定着支援」の効果がわかりますね。
また、障害者雇用の際の退職理由の中に、「人間関係の悪化」や「職場の雰囲気が合わなかった」というものもあるのですが、意外に多いのが「症状悪化(再発)」や「体調が安定しなかった」などの体調面での理由なんです。
ただ、企業として、従業員の生活面や体調面までを気にするのはなかなか難しいんですよね。
そこで、りんくなどの施設をつかって「定着支援」を行うことで、そこをカバーすることができます。
りんくでは面談の中で、仕事のことだけでなく、体調のことや生活状況の聞き取りも行います。必要に応じて医療機関と連携をしたり、生活習慣の改善のための助言を行ったりします。
現在、「働きたいけど不安」「体調が安定しないから働けない」「働くことにすごいハードルを感じる」と思っている方がおりましたら、ぜひ就労移行支援事業所りんくまで、ご連絡ください。
りんくでは、障害をお持ちの方の「働く」サポートをしています。
まずは、「就職」についてのお悩み聞かせてください!
最後までお読みいただきましてありがとうございました!